先日、前の職場で友人になったお嬢様系秘書Sさんとデートしてきました。
彼女とは辞めた後の方が仲良くなったなあ…なんでかなあ。
浅田次郎先生のエッセイに「人と長くつき合えるかどうかはその人が読書をするかによる」ということで、それが当てはまるのかしら。好きな小説を貸し合ったりしております。
私の友人にしては珍しく素カタギの人なので、純粋に「カタギの会話」を楽しむのもいいものです。
彼女のえらく邪気のない天然なところも面白いものです。
で、恵比寿のイル・ボッカローネで贅沢しながら話した内容の一つ。
(まったく関係ないけど、年とともにこういう贅沢につき合ってくれる友人は確実に減るので、もしこのブログを読んでくれている若人がいらしたら、贅沢は若いうちにしておけと言っておく)
Sさん「毎日ご飯を作っているとやっぱりメニューがマンネリになってしまって…瑠珠さま(彼女は私をこう呼ぶ。私もSさまと呼ぶ)なにかおすすめの料理本とかある?」
私「私が割と最近手に入れて一番よかったと思うのは『ケンタロウ1003レシピ』。材料からひけるし、レシピ数が多い割にそんなに厚くも重くもないからいいよ」
料理本は欲しかったけどどうしても写真が多くていい紙を使わざるをえないので、重さの割にレシピの数がないなあと悩んでいた時に出会いました。徹底的に写真を省き、材料と手順しか書いてないから1003レシピも載せられたのですね。個人のレシピ本だからどうしても癖はあるけど、料理の基礎ができている人にはかなりおすすめ。
Sさん「そんなのあるのね!素晴らしい。あとなんかある?」
私「ある…けど(ちょっと迷う)えっと、よしながふみって知ってる?堺さんが出てた『大奥』描いてるひと」
Sさん「知らなかったけど、大奥は分かるよ」
私「その人が描いている漫画で『きのう何食べた?』ってあってね。結構使えるよ」
Sさん「そうなんだー!」
…カタギの話のはずが結構ギリギリになってしまった…。
「きのう何食べた?」だけなら別にいいんですが、いや、それでもゲイカップルの話だからダメな人はダメでしょう。ううーむ、でもまあ大丈夫…かなあ(びくびく)。
あと「サンジの満腹ごはん」はネタとしてはいいけど料理本としてはすこぶる使いづらい、とかは黙っておいたのがせめてもの私の良心です。
この数日後、Sさんは両方とも揃えちゃったそうです。はええ…。
よろしければみなさまもどうぞ。