2014年09月11日

神々と社会人の楽園の物語(3)

なおも進む。波が高い。本当に波打ち際を進んで行くのでなんか怖い。馬が慣れているとはいえ、波に脚をとられないのだろうか。が、頑張ってくれブンブン。脚が遅いので、私についていたインストラクターのアリさんが、ブンブンの頭絡についていた長さ50〜70センチくらいの紐を持って引っ張ってくれる。器用な人だ。というか馬の位置が近い。こんなに寄ったらオリンピック乗馬クラブでは先生からの怒号が飛んでいたはずだ。でも競馬だったら他馬との接触ってあるよなあ普通に。いや、でも私が今やってるのって競馬だったっけ?
とか考えながら進んで行くと、アリさんが「いつもはもっと先まで行くんだけど、今日は波が高くて進めないから逆のコースに行こう」と言って引き返す。
サバビーチに出て右側のコースと左側のコースと両方があるらしい。左側のコースをちょっと進んでから戻って右側のコースに行ったから、馬に乗れる距離としてはちょっと得をしたのかな。そこは嬉しい。
カポカポといつまでも常歩をしているのも淋しいので、少し平地になったとたんアリさんが馬を走らせる。つられてブンブンも走る。軽速歩だ!手前が合ってないような気もするけど、それより鐙が長い。これ調整したいんだけどどうしたもんかなと思っているうちに、砂浜の広場のようなところに出る。アリさんがブンブンの頭絡ヒモを持ったまま駆足(キャンター)になる。つられてブンブンも駆足。うわお、懐かしー!これやりたかった!と喜んだのもつかの間、アリさんがぱっと頭絡ヒモを離す。うへー、いきなり!走るブンブン。うおお、ちょっと鐙が長くて怖いので!でも楽しい!楽しいけど怖い!つかこれ、止まれって言ったら止まるんだよね!?一応方向転換の手綱指示は言うことを聞いてくれるから大丈夫だと思いたい。あとどこかの野良犬が走って着いてきてちょっと怖い。
幸いにもブンブンは止まってくれた。ふーどうもありがとう。
鐙を調整しようと脚を前方に投げ出して鞍をめくってたらアリさんがくる(なんと私は、鐙の調整ぐらいだったら馬に乗ったまま自分で出来るようになっている!自賛)。短くしたいのよと言うと、これが最短だという。…ジャパニーズサイズじゃないのね…。アリさんが一計を案じ、鐙の紐を結んで短くするという調整方法を編み出す。今度は短くなりすぎたような気もするけどまあいいやもう。
さて夫は?と見たらかなり離れた野原に居た。何やってんだ…。後で聞いたらどうやら夫の馬はかなりイケイケだったらしく、特になにもしないでも勝手に駆足になりがちだったらしい。駆足どころかおそらく襲歩(ギャロップ。競馬の走り方)が出ていたと思う、とのこと。
「まあなんとか止まってインストラクターが迎えに来て、『Are you OK?』って聞かれたからイエスって言ったら『Good rider』って言われた」
んですって。よかったね…。


その広場でそこそこ走らせ、記念写真を撮ったら馬から降りて休憩。屋根なしの掘建て小屋のようなものがある。馬は草を食べ、人は…特に何もない。喉が乾いたが致し方なし。
IMG_0098.jpg思い思いに草を食べる馬たち。


休憩の後出発。ここには台なんてないので、片足を鐙にひっかけ、アリさんの肩を借りてよじ上る…のだが、ブンブンは私がよっぽどお気に召さなかったのか、私の脚が腹に当たってしまったのか分からんがともかく後ろ足で蹴られた(!)。
一瞬何が起きたのか分からず、アリさんに「大丈夫か?」的なことを言われて「あ、今蹴られたのか」と理解出来た。当たったのは私の右足の付け根。痛みもあとからやってきた。幸い大したことなくて、あざで済んだけど。多分ブンブンにしてみたらちょっと払いのけるくらいの感覚だったんだろう。しかしこれで頭蹴られてたら確かに命ないわ…と競馬が命と隣り合わせのスポーツだと実感する。
ともかく、再度乗って出発。
ブンブンは私の言うことをあまり聞かず、駆足を出そうとして腹を蹴ると噛み付く素振りを見せたり大変だった。ウーム、精進せねば。


そんなこんなで海岸から林の方に抜ける道を通って元の建物へ戻る。途中鶏が放し飼いになっていたり、バリの生活風景をかいま見られる。合計90分くらいの乗馬で、色々あったけど楽しかった。「乗ったことあるか?」と聞かれて「Yes, a little」と言っておけばよかったのかと思ったけど後の祭りだ。
戻るとミネラルウォーターとクレープが用意されていた。ウェルカムドリンクはあると聞いていたけど、ここで出されるのか。これでは「お帰りドリンク」ではないかと思ったけどないより良い。もしかして「Welcome backドリンク」だったのか?そしてランチはついていないとのことだったので、このまま何も食べずにホテルまで戻るのか、おなかが空きそうだと思っておせんべいとか持ってきてたけど、おやつがもらえるとは思わなかった。ありがとう。

IMG_0105.jpg普通に美味しいクレープだった。
食べ終わると最初のドライバーさんがまた送ってくれた。どうもやっぱりこの人は運転が荒くて、帰りはちょっと酔った。誤魔化すのと疲れで割とうとうとした。
馬に乗ってるときは夢中で気づかなかったけど、あとで確認したら足のあざは5つもあった。やっぱりあの頭絡ヒモ短すぎてがつがつぶつかってたんじゃないの?ねえ!?

つづく。


posted by かんざき at 23:56 | Comment(0) | バリ旅行2014 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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